畳の良し悪しは、大きく分けて次の3つのポイントで決まります。
・●製織技術 畳表として良いものは、変色した「い草」が混じらず色が均一で、い草の粒がそろい、織り・打ち込みがしっかりし、厚みがあるものです。 通常、畳表1枚には、本数4,000本〜7,000本くらい、重さ1.5kg〜3 kgくらいのい草が使われますが、良いものにはより多くのい草が織り込まれています。 最上級品用が135cm以上、上級品用が120cm以上、中級品用が110cm以上、下級品用が97cm以上のい草が用いられます。 製織の際に用いられる糸にも違いがあり、麻糸経、綿糸経の2種類があり、このうち麻糸経は、特等から2等の製品、また、綿糸経は、1等から3等まで各種グレードに合わせ使われます。 良いものになると、1畳に7,000本ものい草が織り込まれるので、強度の高いマニラ麻が用いられ、1目当たりに2本の糸が使われます。 良い畳表の特徴は、い草の根と先端の部分を除いた良質な部分のみを使用しているので 色ムラがなく、均一で溝が深く、溝が明確なもので、い草の打ち込みがしっかりしているので、気品と風格を備えています。 (詳しくは畳表の製織をご参照ください)